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表面殺菌
紫外線殺菌の特徴
処理時間・・・紫外線は秒単位
容器の内面殺菌は欧米では早くから普及しています。最近では日本でも認知されている手法です。
波長200から290nmの紫外線は殺菌やウィルスの細胞膜を浸透し、
核酸(DNA)に損傷を与え増殖能力を失わせる事により短時間に効果的な殺菌が行えます。
もちろん紫外線照射ですのでドライ殺菌方法です。薬剤使用とはことなり残留しません。
中心波長は254nmです。石英ガラスの種類により185nmをカットも可能ですのでオゾンが出ません。
E=I×T(sec)
E:UV露光量・・・・・単位(mj/cu)
I :UV照度・・・・・・・単位(mW/cu)
T:照射時間・・・・・・単位(sec)
必要なUV露光量を決めるにはUV照度が分かればこの式から必要な照射時間が計算で得られます。
・選定方法
殺菌したい対象菌を特定。(菌によって死滅させる為の紫外線照射量が異なります)
製造工程のラインスピード、UVランプからワーク迄の距離がどれくらい取れるか?※数cm程度が理想。
上記内容でおよその必要紫外線量が判りますので、あとはワークに合ったランプを選定します。
※菌の死滅する必要紫外線量/紫外線照射可能時間=ランプ出力強度(照射距離により変化)
表面改質及び表面殺菌の実験機はこちらへ
用途
1.食品・医薬容器内面(フィルム。点滴バック、蓋、トレーなど)
2.容器のキャップ内面(薬品や食品、飲料品の壜のキャップ)
3.真空パック食品(切り餅など)
4.回転寿司など
※透過率の良いプラスチックフィルムがあります。
※食材などをパッキングした状態で全て紫外線が照射出来るものに限ります。
・従来の殺菌方法
加熱及び薬品処理など。
・問題
処理に時間を要する。対象に何らかの変化を起こさせる。
薬剤処理・・・残留する可能性が有る
用途例 真空パックした切餅で紫外線表面殺菌の効果を発揮しました。
紫外線殺菌されていない切餅は1ヶ月程度でカビが生えるのに対し、殺菌されたものは半年以上もカビが生えないので、競合他社との差別化及びロス率の低下に貢献しています。